組織を拡大するには有能な怠け者になる必要がある
有能な怠け者は司令官に、有能な働き者は参謀にせよ。
無能な怠け者は、連絡将校か下級兵士にすべし。
無能な働き者は、すぐに銃殺刑に処せ。(ハンス・フォン・ゼークト)
「有能な怠け者」は有能であるが故に事の是非を決することができる。
そして、怠け者であるが故に他人を用いて任せることもできるので上に立つ者として最適である。
「有能な働き者」は事を判断することはできるが、働き者であるが故に他に任せきることができない。
よって、上に立つよりも参謀として輔佐する立場が適当である。
「無能な怠け者」は自分で判断できないし、自ら動こうともしない。
よって、命ぜられたことをそのまま遂行する立場に適任である。
「無能な働き者」は自分で適切な判断もできないのに、勝手に動く。
これは、余計な事をして迷走する者である。
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人の上に立って管理職になる人は、ある程度遊びを知らなければならないと思う。
まじめで有能な職人は、管理職に向かない。
なんでも自分でやろうとするから。人に任せることができない。
一代で企業を起こし、成功した人の会社が途中で頭打ちになる傾向があるのは、自分の手の届かないところでも動くことができるシステムを作れないからだ。
教会でも、よく機能している大教会では、奉仕者がある程度事務的に動く。
中には軍隊かと思えるほど、非感情的、機械的に動く教会もある。
大きな組織を作るには、個々の奉仕者にとって行動基準が明確で、自分が何をやるべきかはっきりしている必要がある。そして、信賞必罰がしっかりしているべきだ。
つまり、牧師のカリスマだけで成り立っている時期、中小規模の組織から大組織に発展させるには、牧師はよい意味で「怠け者」で、人に仕事を任せられなければならない。
なんでも「まじめがいい」というわけではない。
よい職人が必ずしもよい管理者になれるわけではないのは、視野が狭い傾向があるからである。
よい管理者は、人を見抜く。
そして、適材適所に配置できる。
悪い管理者は、人が理解できない。
だから、適材適所に配置できない。
ちなみに、日本においてフリーメイソンの大きな失敗は、人選を間違えたことだ。
「無能な働き者」鳩山をトップに据えたのは決定的なミスだった。
神の地球の統治形態は、「任せること」を基本としている。
キリスト契約の第2条件は「統治主義」である。
神は、人を任命して、仕事を任せられる。
各分野に神は人を送り、そこを統治させる。
神は、「全部自分でやらないと気が済まない」愚かな管理者ではない。
この神の契約的方法をマスターしないと、われわれの仕事を大きく発展させることはできない。
2013年4月23日
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