増税はデフレをさらに悪化させる


今の制度では、お金は借金の行為によって作られる。銀行から1千万借りると、そのお金は、銀行の内部にある預金から出されるのではなく、無から作られる。これを信用創造という。

無から作られるのだから、借主が1千万を返すとそれはゼロに戻る。借金が返済されればされるほど、日本国内に流通するお金の量は減る。

つまり、デフレは、「借りる人がいなくなるほど悪化する」。景気がいいときは、借りる人が多いのでインフレになり、景気が悪くなって借りる人が少なくなるとデフレになる。

「バブルがはじけたのだから、借金を返そう」とすればするほど、デフレになり、経済はますます縮小する。

どんなに日銀がベース・マネー(信用創造の基礎となるお金)を増やしても、借りる人が増えない限り、市中に流れるお金の量は増えない。

だから、金融緩和しても、財政出動しないと意味がないのだ。日銀が円札を刷っても、公共投資しないとデフレは解消されない。

増税は、将来不安をあおるので、借りる人の数を減らす。財務省や民進党の「増税による経済再建」など、勉強不足か陰謀のいずれかである。

 

 

2017年8月13日



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