カトリックのミサの起源2
イエスは、最後の晩餐においてワインの使用を開始された(マタイ26・27-29)。
今ユダヤ人たちは、ワインを過越祭の不可欠な部分として使用している。
最後の晩餐を馬鹿にするためである。
過越祭では、クリスチャンへの呪いが行われ、ユダヤ人を奴隷として使役していたエジプトに下された10個の呪いによってクリスチャンが呪われていた。トウフによると、
この点において、アシュケナージ・ユダヤ人の習慣では、ハガダーの朗読の際に行われていたエジプト人への呪いは、イスラエルが憎むすべての国民と敵に対する罵詈雑言に変わった。特にクリスチャンは、名指しで非難された。「これらの疫病のすべてから神がわれわれを救い出してくださるように。しかし、われわれの敵どもは、その中に陥るように」。14世紀の最後の20年間トレヴィソにおいて活動したマハリルという名で知られるヤコブ・ムリン・シーガルが、著書Sefer ha-minhagim(『慣例集』)において示した祈祷形式を唱えた。そこでは、クリスチャンがユダヤ民族の敵として同定され、呪われるに値する存在であるとはっきりと明示されていた。この慣習は、第一回十字軍以前にすでに実行されていたように思われる。エジプトの疫病の名を挙げながら、イスラエルを迫害する者たちの血の象徴であったワインが、テーブルの上にふりかけられた。721
トウフはすぐに、この呪いの儀式がスファラディやイタリアのユダヤ人の間で実行されていたわけではなく、自分が知る限りにおいて、ドイツの正統派のアシュケナージ・ユダヤ人の間でのみ実行されていたと付言した。
トウフによれば、アシュケナージ・ユダヤ人は、食卓において次のことを述べるのが習わしであった。すなわち、「これらの十の呪いが、異邦人たち、ユダヤ人の信仰の敵どもに下るように神に祈願する」と。722
トウフ曰く、その敵として、クリスチャンがはっきりと名指しされた。正統派のユダヤ人は、神が御怒りを異邦人に下し、彼らを追い立て、破壊してくださるように、と祈り求めている。723
正統派のユダヤ人たちが実行している堕落した過越の祭りと、カトリックのミサの間には並行関係がある。これは、確実な事実である。
カトリック教徒は、 ミサが行われている間に、ワインがキリストの血そのものに魔術的に変化すると信じている。
同じような神秘主義的な考えはユダヤ教にも見られる。割礼を受けた子供のわずかな量の血をワインに混ぜると、ワインは魔術的に血に変わるという。
カトリックだけではなくユダヤ教においても、血が入ったすべてのコップは、なだめの血である。トウフはユダヤ教の神秘主義について次のように述べる。
ミラーの儀式では、割礼を受けた子供の数滴の血は、ワインを血に変えることができた。そのため、なだめと、縁起かつぎと、魔術による被害を防くために、その子供や母親、そしてモヘル本人がそのワインを飲んだ。同じ理屈から、セデルの過越における、エドム(キリスト教)とエジプトの象徴である数滴の子供の血には、ワインを血に変える力があるとされ、贖いを熱心に求めるだけではなく、イスラエルの敵に対する復讐と呪いの象徴として、飲まれだりテーブルにまかれたりした。724
トウフの著書はユダヤ人に対する「血の中傷」を復活させている、とユダヤ人たちは非難する。
中傷が成立するのは、それが虚偽である場合だけである。トウフは、信頼できる証拠と注意深い調査に基づいて、次のような当然の結論を導き出した。
すなわち、中世に、儀式殺人の犠牲者となったクリスチャンの少年たちの血が、ユダヤ人社会が毎年開催していた過越祭において使用されていたと。
トウフによれば、ピーナツのサイズの乾燥した血がガラスの小瓶からワインの上にふりかけられた。
家長は次のように宣言した。「これはクリスチャンの子供の血である」と。725
そしてクリスチャンと異邦人に対する呪いとして、エジプトの中の疫病が唱えられた。 726
Edward Hendrie, Solving the Mystery of BABYLON THE GREAT
トウフの著書は、次のURLからダウンロードできる。
http://www.israelshamir.net/BLOODPASSOVER.pdf
2016年2月13日
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