大きな目標を立て信仰によって小さな環境の変化に動かされないようにしよう


そのころのある日のこと、イエスは弟子たちといっしょに舟に乗り、「さあ、湖の向こう岸へ渡ろう」と言われた。それで弟子たちは舟を出した。
舟で渡っている間にイエスはぐっすり眠ってしまわれた。ところが突風が湖に吹きおろして来たので、弟子たちは水をかぶって危険になった。
そこで、彼らは近寄って行ってイエスを起こし、「先生、先生。私たちはおぼれて死にそうです」と言った。イエスは、起き上がって、風と荒波とをしかりつけられた。すると風も波も収まり、なぎになった。
イエスは彼らに、「あなたがたの信仰はどこにあるのです」と言われた。弟子たちは驚き恐れて互いに言った。「風も水も、お命じになれば従うとは、いったいこの方はどういう方なのだろう。」(ルカ8・22-25)

1.

クリスチャンは、この世界の富と権力を支配すべきである。

今流行している神学を受け入れると、われわれが扱う富と権力の規模は大幅に縮小する。

その神学は「クリスチャンは天に属することだけ考えていればよい。地上はノンクリスチャンに任せておけ」と教える。

クリスチャンはノンクリスチャンの「許可のもとでのみ」生活できる。

これでは資産や権力が縮小するのは当然と言える。

なぜならば、生まれながらの人間はサタンの奴隷であり、サタンが望んでいることを「意図するにせよしないにせよ」実行するからである。

サタンはクリスチャンの影響力を最小限に食い止めたいのであるから、そのノンクリスチャンに働きかけて、クリスチャンの成功を妨害させる。

このような神学をクリスチャンに信じ込ませたのは、サタンである。

タルムードユダヤ人が作りだしたディスペンセーション主義こそがそれである。

聖書は一貫して「クリスチャンに世界を支配させることが神の御心である」と教えている。

神は彼らを祝福された。神は彼らに仰せられた。「生めよ。ふえよ。地を満たせ。地を従えよ。・・・」(創世記1・28)

それで、神はノアと、その息子たちを祝福して、彼らに仰せられた。「生めよ。ふえよ。地に満ちよ。野の獣、空の鳥、――地の上を動くすべてのもの――それに海の魚、これらすべてはあなたがたを恐れておののこう。わたしはこれらをあなたがたにゆだねている。 ・・・あなたがたは生めよ。ふえよ。地に群がり、地にふえよ。」(創世記9・1-7)

しかし、あなたがたは、・・・王である祭司・・・です。(1ペテロ2・9)

もしクリスチャンがディスペンセーション主義を捨てて、地上を獲得することを目指すならば、その扱う資産と権力の規模は世界大のものになるだろう。

2.

われわれは誰に気に入られようとしているのか。

人間か、それとも、神か。

人間に気に入られようとすれば、今の流行の考え方を取り入れたほうがいい。

そうすれば、頑張れば年収2〜3千万の人と友達になれるだろう。

その程度の規模で満足していいのか。

われわれは、皇室や王族、世界のトップの資産家をはるかに凌駕するような規模の富と権力を身につけられるのである。

なぜならば、われわれの王キリストは「王の王」「主の主」だからである。

「地を従えよ」とは、お題目ではない。

これは神の命令であるから、それに従って努力すれば実現する。

3.

エデンの園は、エデン山の中腹にあった。

山頂からの水は園を潤し、そこから4本の川が流れ、全地に及んでいた。

これは「世界の富と権力をクリスチャンが独占し、クリスチャンの手を通じて、世の人々に配分される体制こそが、神の御心である」ということを示している。

配分されると言っても「配給制」という意味ではない。

自由主義経済を認めるが、「聖書法の枠組みの範囲内で」という但し書きがつく体制である。

われわれは、誰をも無意味に強制したり、拘束したりすることを望んでいない。

聖書法とは「交通法規」のようなもので、「それによって体制に属する人々の利便性が高まる」ような法律である。

クリスチャンが独占するといっても「クリスチャンのわがままを通したい」ためではなく、「聖書に示された神の御心が実現するため」である。

聖書的クリスチャンが目指す世界とは、法に従うすべての人々が自由と愛と義を手に入れられる世界である。

4.

ディスペンセーション主義に留まる限り、千人教会とか、スーパーチャーチとか、教会成長学の目標は「サタンを支配者とする現体制」のもとで作られた「偽の目標」である。

いくら千人教会やスーパーチャーチができても、それらが「再臨を待ち望め。地上はノンクリスチャンに任せておけ」と教えるならば、その「現体制」は揺るがないからである。

ディスペンセーション主義を許容する教会成長学は、クリスチャンを「サタンの牧場で飼われた羊」状態に止めておく教えである。

5.

われわれは「将来、世界の富と権力を独占する」という大目標をたて、それに向かって「信仰により」活動しよう。

投資では、短期的な環境に合わせて方針をコロコロ変えると、結局損失を被る。

大目標を立てて、そこに必ず到達すると信じるべきである。

途中で起きる細々とした環境の変化に動じてはならない。

 

 

2018年10月24日



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