ファンダメンタリストたちが再建主義を遠ざける理由
すでにご紹介したジョン・フレームの"A History of Western Philosophy and Theology", P&Rは、思想や神学について短くまとめてあるのでハンドブックとして便利である。
しかし、なぜかグレッグ・バーンセンやR・J・ラッシュドゥーニー、ゲイリー・ノースの記述がない。
再建主義についても触れていない。
これだけ米国政治に影響を与えているこの運動がまったく無視されている。
まあ、この事情は日本でも同じであり、既存の神学校は再建主義について取り上げない。
ゲイリー・ノースは面白い表現をしていた。
再建主義の本は、既存の神学者にとって「ベッドの下に隠した本」である。
おおっぴらには読みたくないが、しかし、隠れて読んでしまう。
ジョン・フレームは、ヴァン・ティルの後継者としてウェストミンスター神学校に入った。
そして、ウェストミンスター出身の友人によると、再建主義は普通に受け入れられている。
なぜこのような現象が起きるのだろうか。
再建主義は、あたかも「イロモノ」扱いである。
実は、カルヴァンやジョン・ノックスが信じていたのと同じ信仰なのに。
どうしてこうなったかは、今築き上げられているキリスト教が妥協の産物だからである。
「われわれは教会の中のことに限定します」と言って、イルミナティに世界を明け渡したからである。
それ以降、クリスチャンは、世界を獲得するという正統的な信仰を失い、「オタク化」した。
ジョン・フレームは、思想全般について驚異的な博学者である。
しかし、もしその思想が「世界を変える」ためのものでなければ一体何の意味があるのだろうか。
アブラハム・カイパーがどう言った、それに対してドーイウェールトがどう言った、などの知識は「結局、世界を神の国にする上でどのような意味があるのか」という質問に答えられないのであれば、ほとんど無用の長物である。
既存のファンダメンタリストたちは、イルミナティに飼いならされた牧場の牛である。
今は役立つから、餌を与えてくれるかもしれないが、結局最終的に食肉にされてしまう運命である。
トランプを応援したフェイスブックの重役が、トランスヒューマニズムに投資している。
ザッカーバーグは、ロックフェラー一族と言われている。
トランスヒューマニズムが目指すのは、地球人口を12億人に減らすことである。
戦わなければ、滅ぼされる。
ファンダメンタリストたちが、再建主義を遠ざける理由は「飼い牛としての洗脳」にかかっているからだ。
洗脳を解除するには、知識を得なければならない。
ミレニアムでは、そのような知識を提供している。
2016年12月14日
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