「神の国は近づいた」の意味を解釈できる唯一の立場


プレ・ミレだと解釈できない箇所に次がある。


そして、その町の病人を直し、彼らに、『神の国が、あなたがたに近づいた』と言いなさい。(ルカ10・9)

「神の国が近づいた」とイエスは言われたのは、今から2000年前。

プレ・ミレだとまだ神の国は到来していない。

それが到来するのは、再臨の後。

ということは、イエスは嘘をついたということ。

神の国は、イエスの十字架と復活、昇天、紀元70年の来臨において実現した。

これに対して

「えっ?これが神の国ですか?戦争ばかりの世界が?」

という批判がある。

紀元70年に完成した神の国は、「法的神の国」なのだ。

世界は法的に神の国になった。

あるアパートの権利を獲得したら、それは法的に獲得したことになる。

しかし、実際に住民が住み着いて出て行かない場合に「実際的に」獲得したことにはならない。

世界は法的に神の国になったが、実際的には神の国ではなかった。

当時、実際の世界は、サタンに支配されていた。

弟子たちに与えられた使命とは、「法的神の国を実際の神の国に変える」ということ。

イエスは「天地における一切の権威が私に与えられた」と宣言された。

つまり、イエスは世界の王であると宣言された。

だから「あなたがたは行ってすべての国民を弟子としなさい」と命令された。

「法的神の国宣言」の後に「実際的神の国拡大命令」が続いた。

紀元70年以降は、「法的権威に基づく実際的神の国拡大」の過程である。

これこそ「神の国は近づいた」の意味を合理的に解釈できる唯一の立場である。

 

 

2013年10月2日



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