日本政府は中国に侵略しようとしたか
>まず侵略状態にある場合と、侵略後秩序が平定し平和状態にある場合は違います。アイヌも侵略を受けた当時はシャクシャインの戦いなどがあるように、和人統治に抵抗しました。でも抵抗は鎮圧され、同化政策により日本人と同じようになり、今じゃ完全に飽和状態、つまり平和状態にあります。
>しかし当時の中国は侵略の真っ最中、シャクシャインの戦いのように中国は抵抗運動の真っただ中。その当時の反乱がおきることは「当然」です。
まず状況認識について。
ときの中国政府は日本はじめ列強各国と条約を結んで駐留を許容して、いわば平和状態にあったんですよ。それから、政府は不拡大方針を取っていて、天皇もその方針だった。日本政府が中国大陸に積極的に侵略を行ったなどという事実はありません。満州事変から満州国建国は、世界統一政府論者石原と板垣率いる関東軍の暴走であり、天皇は戦線を拡大する軍に対して激怒した。
日本政府は戦争において獲得した権益を確保する必要があった。なにせ日清・日露で国民の犠牲を払って得た権益なので、それをみすみす手放すと国家の存立が危ぶまれる。ただそれだけ。
残念なことに、それが餌にされて、コミンテルンの謀略に巻き込まれた。
この均衡を積極的に破ったのは、国民党であり共産党であった。通州事件を起こしたのは国民党、盧溝橋事件を工作したのはコミンテルンの共産党。これは共産党自身言っている。
あれらの事件は、民衆による反帝国主義の反乱ではなく、日本を罠にかけ、戦争に引きずり込むための工作ですよ。毛沢東自身「日本のおかげで共産化できた」といった。背後にはコミンテルンとCIA(当時OSS)がいて、戦線拡大を指導した。どちらもユダヤ金融資本の組織です。
じゃあ、そもそも日清戦争や日露戦争をしなければ権益の問題もなかったはず、と言われるかもしれませんが、両戦争は、南下するロシアに対する防衛のために行われた。日清戦争は、朝鮮を独立させ、親日化することにより、緩衝地帯を作る目的があった。日露戦争も、同じ。
ちなみに国語の問題ですが、「飽和」とは、「最大限まで満たされた状態であること。」であって平和とはまったく別です。
2016年5月27日
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