国を組織体として見るべき


1.

田中角栄の失敗の一番の原因は「米国の同意を得ずに中国と手を結んだこと」。

奥の院アメリカのディープステートの怒りを買った。中国詣でをした小沢も同じようにやられた。

人工地震・津波・原発事故を起こしてでも、ディープステートは日本が独立することを許さない。

ベンジャミンが言っていたがアメリカは「地震を起こすぞ」と脅かすという。

そして、阪神大震災と東日本大震災が起きたのはすべて自民党が下野したとき。

2.

竹中などのグローバリストに共通するのは、国を「家族=有機体」と考えられない点。

「市場」とか「競技場」とか「狩り場」としか考えていない。

こういう詐欺師に騙されているのが、経団連に代表される今の馬鹿経営者。

国が「家族」として存在することをやめたら、「誰が人を育てるのか?」

結局、企業は時間とともに働く人材を失って、しまいには顧客すら失う。

野球で言えば、プロ野球の球団が「育成済みの人材」という「果実」だけを得て、それを育てたアマの野球団体や大学、高校、中学などの野球部を無視して「そんなもの要らない」という。

そういう「苗床」を捨てて、それに栄養をやらないと、人材も育たず、プロに上がってくる者もいない。

優秀な人材が集まらなければ、プロ野球自体が斜陽化する。

企業は国という「苗床」があってはじめて成立する。国を尊重しないと企業は生き残れないのである。

経団連の新しい会長が「終身雇用制を見直す」と言い出した。

日本人軽視である。

企業人は目を覚ませ。

3.


確かに、からだはただ一つの器官ではなく、多くの器官から成っています。
たとい、足が、「私は手ではないから、からだに属さない」と言ったところで、そんなことでからだに属さなくなるわけではありません。
たとい、耳が、「私は目ではないから、からだに属さない」と言ったところで、そんなことでからだに属さなくなるわけではありません。
もし、からだ全体が目であったら、どこで聞くのでしょう。もし、からだ全体が聞くところであったら、どこでかぐのでしょう。
しかしこのとおり、神はみこころに従って、からだの中にそれぞれの器官を備えてくださったのです。
もし、全部がただ一つの器官であったら、からだはいったいどこにあるのでしょう。
しかしこういうわけで、器官は多くありますが、からだは一つなのです。
そこで、目が手に向かって、「私はあなたを必要としない」と言うことはできないし、頭が足に向かって、「私はあなたを必要としない」と言うこともできません。
それどころか、からだの中で比較的に弱いと見られる器官が、かえってなくてはならないものなのです。
また、私たちは、からだの中で比較的に尊くないとみなす器官を、ことさらに尊びます。こうして、私たちの見ばえのしない器官は、ことさらに良いかっこうになりますが、
かっこうの良い器官にはその必要がありません。しかし神は、劣ったところをことさらに尊んで、からだをこのように調和させてくださったのです。
それは、からだの中に分裂がなく、各部分が互いにいたわり合うためです。(1コリント12・14-25)

国を家族のような有機体と見るということは、「各部分が互いにいたわり合う」ということを意味する。

国に関しては「弱い部分は切り捨てろ」といった方針を捨てるべきである。

経済主体である会社ですら、「有機体」と見られないと失敗する。

「役に立たないから切り捨てる」ということをやっていくと、その会社は疲弊していずれ滅びる。

かといって「経済合理性に乏しい部門や社員」を生き延びることを許すと、会社は弱くなり、競争力が低下する。

ソ連は、「どの企業も倒産しないようにしよう」と言って不良企業の生存を許した結果、世界市場で生き残れず、滅んだ。

今の中国も、国のおカネをつぎ込んでゾンビ国営企業を生き残らせて、膨大な負債をかかえている。

体の部分において贅肉は大切である。

贅肉がなければ、座るときに痛くてしかたがない。

贅肉はクッションになる。

しかし、大切だからといって「贅肉がつくままにしよう」と言ってはならない。病気になる。

「贅肉は切り捨てろ」もダメだし、「贅肉を放置しよう」もダメ。

国や会社は、構成員を組織体の一部として大切にしつつ、しかし、合理性も要求すべき。

4.

今の政府が移民政策を取るのは、「国を組織体として見ることに失敗しているから」である。

国民の所得が増えることよりも、企業の収益のほうを重視している。

企業に人を送り込んでいる家庭や地域社会、国を無視する無国籍企業人(グローバリスト)の意見に飲み込まれ、騙されている。

賢い人が減った。

昔の立派な経営者は国に奉仕することを第一に考えた。

 

 

2019年4月22日



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