平常時と震災・戦争時の体制を区別せよ
「「小さな政府」は、大震災のような局面では機能しない。そのような場合、総力を結集できる大きな政府のほうがいい。」という意見を聞く。
たしかに、小さな政府は大震災や戦争において機能しない。
そのような場合、国力を総動員して対処する大きな政府のほうがいい。
しかし、普段では、大きな政府は利益よりも害のほうが大きい。
私は、「基本は小さな政府、緊急時には大きな政府」がいいと思う。
突然大きな政府にするのは難しければ、平常時に、お金や物資を備蓄しておく。
今の無駄な特殊法人とかに使っているお金を、戦争や災害のための備蓄に回す。
平常時において、社会は、できるだけボトムアップにすべきだ。
つまり、下で起きた問題を上位の権威に訴え、それでもだめならさらに上位の権威に訴え、最終的に最高権威に訴える。
しかし、戦争や大災害時には、首相を指揮官としてトップダウンの体制にする。
平常時において、社会体制をトップダウンにすると、管理監視社会になる。
これは非効率で、無駄が多い。
平常時は、税金を最小限に留め、社会のほとんどの分野が市場原理で動く。自由に活動し、競争により顧客に不良なサービスをしたものが淘汰されていく。
しかし、戦争や震災時は、トップダウンで各自役割を与えられて統一体として国家が動く。
この2つは両立するはずだ。
なぜならば、聖書はそれを教えているから。
2012年7月31日
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