日本の問題は経済的な貧血の問題
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国際競争力とか、今、どうでもいいんだよね。
日本の不景気の問題は、外貨が不足しているからではなく、日本円が国民にいきわたっていないから。
純粋に国内問題なんだよ。
そこを区別しないでごちゃごちゃに議論するから問題が見えにくくなっている。
日本は、たとえて言えば、金持ちだが貧血で苦しんでいるデブ。
このデブが、健康になるには、さらに懸命に働いて金を稼ぐことではない。
なぜならばすでに金は持っているのだから。
貧血をまず解決すること。
そのためには、造血に役立つ栄養素を取って、場合によっては輸血もする。
つまり、日本の解決すべき問題は、貿易でも観光でもない。
バブル時代に失われた巨大な資産を回復すること。
この資産は、銀行が信用創造で作ったバーチャルマネーである。
銀行が他人から預かった金ではなく、端末に単純に打ち込んだだけのお金。
だから、不良債権になったとしても、もともと無かったお金なんだから、銀行にとって痛くもかゆくもないはず。
それを、こともあろうに、税金を投入して補てんした。これは、純粋な泥棒である。
なぜならば、税金はわれわれが労働した果実なのだから。
銀行は、バーチャルマネーの欠損をリアルマネーで充当した。
そして、リアルマネーを投入したとしても、国内でお金が移動しただけの話で、お金の総量はまったく増えていない。だから、貧血は続いており、何も解決になっていない。
このあたりのことを理解していないので、政府はいまだに頓珍漢なことをやっている。
国際競争力がどうたらこうたら。観光ビジネスを主要産業にどうたらこうたら。
海外から客が持ってきた外貨は、円と交換されるので、円が作られるわけではない。
円を作って貧血を解決する唯一の方法は、信用創造なのだ。
バブルが崩壊した直後に、日銀と銀行が、バーチャルマネーを作って、穴埋めをすれば失われた20年など体験せずに済んだのだ。
今の日本の国際競争力の低下の問題は、純粋に国内にお金が欠如しているという「貧血問題」であって、貧血であるがゆえに、体の各細胞に栄養が行き届かないから起きているのだ。
栄養が行き届けば、日本人には教養も能力もインフラもあるのだから、一躍世界のトップに躍り出ることができる。
指導者がこのように問題を的確に把握ができていれば、日本が中国の後塵を拝するなどということはなかった。
日銀と財務省に「デフレによって計画的に国力を低下させる」という陰謀があったのではないかと疑っている。
2016年12月12日
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