われわれが祈らなければ、サタンが優勢になり世界政府が実現してしまう


1.


御心が天で行われるように、地上でも行われますように。

これは、主の祈りの一節である。

祈りは、天にあるものを、地上に降ろしてくる活動である。

青い空を見上げると、いかにも美しい。

人間が出せる色ではない。

レタッチをやったことのある人なら、わかると思うが、色をいじるというのは本当に難しい。

いじりすぎると、かえって悪化する。

空と雲、太陽、地上と空の境目の微妙な色あい。

神業である。

天では、神の御心が完全に行われている。

そのように、地上においても完全に行われなければならない。

地上も天と同じように美しくなければならない。

地上も天と同じように正しくなければならない。

天の素晴らしさを地上に降ろしてくるのが、祈りである。

2.

生まれながらのものは、堕落している。

人間は、放置すると化け物になる。

子供のわがままを放置すると、手が負えない人間になる。

人間の本質とは「破壊された神の似姿」である。

われわれの本性、つまり「肉」は、われわれを引きずり下ろす。

神を除外した人間王国として出発したソ連も中国も、地獄と化した。

神の助けを拒絶することは恐ろしいことである。

堕落が堕落を生み、どうしようもなくなり、破局に至る。

私たちが肉にあったときは、律法による数々の罪の欲情が私たちのからだの中に働いていて、死のために実を結びました。(ローマ7・5)

肉だけの歩みは、死への貯金である。

毎日罪を犯して、それが、貯金箱にお金を少しずつ貯めるように、貯まっていく。

貯金箱がいっぱいになったら、死亡。永遠の刑罰。

キリスト教とは、肉を信頼していく「修養」のようなものではない。

仏教は、人間のうちにある善なる性質に信頼し、それを高めることを目指すが、キリスト教は全く違う。

肉を御霊によって「殺す」のである。

もし肉に従って生きるなら、あなたがたは死ぬのです。しかし、もし御霊によって、からだの行ないを殺すなら、あなたがたは生きるのです。(ローマ8・13)

「死の貯金箱」に毎日お金をチャリン、チャリンと入れていく生活をやめるには、肉への信頼をやめて、御霊によって、貯金箱へのお金の投入をやめることである。

3.

御霊に支配されない限り、どうしても手が伸びてお金を入れてしまう。

続けているうちに、「お金を入れるのをやめなさい」と忠告する人が現れるだろう。

その忠告を何度も拒絶すると、神は「つける薬なし」と判断され、むしろ心を頑固にされる。

つまり、「自分で自分を崩壊させる」に任せる。

神に見捨てられた人の特徴は、ご乱心である。

「え〜〜、あの先生がこんなことをするの?」という状態になる。

何人も見てきた。

肉への信頼は、「放置」という刑罰に至る。

放置に続いて、やってはならないことをやる、という段階になり、そして、破滅が始まる。

神への冒涜や聖物棄損、聖職者の中傷などをやりだしたら、もうその人は見捨てられているのである。

謙遜になり悔い改め続けるならば、神のあわれみの中にいるから、絶対に冒涜はしない。

このような恐ろしい段階に至る前に、常に悔い改め、徹底して謙遜になるべきである。

そして、御霊によって肉の行いを殺す。

4.

御霊が働くためには、祈りによって天を地上に降ろさねばならない。

信仰生活50年にしてようやくこのことがわかった。

肉を高めようなどという修養では、サタンの攻撃には無力だ。

そのようなものは、人間の好き勝手な礼拝とか、謙遜とか、または、肉体の苦行などのゆえに賢いもののように見えますが、肉のほしいままな欲望に対しては、何のききめもないのです。(コロサイ2・23)

キリスト教の本質とは、「御霊による肉の行いを殺すこと」にあり、それは祈りの積み重ねによって可能になる。

だからわれわれの生活において、祈りは第一の優先事項にならなければならない。

祈りに比べれば、その他のことは、どうでもいこと。

5.

祈りを妨害されるのが2、3日続くと、肉が働き始める。

そして、世界の情勢も悪魔的になる。

これは、私の肌感覚である。

「え?世界情勢は自分の肩にかかっているのか?」と感じる。

祈る人が多くなれば、われわれが不調なときでも、互いに補いあえる。

あなたが、毎日1時間祈りに専心することにより、世界は劇的に変わる。

今、霊界において、決定的な戦いが繰り広げられている。

神は、われわれの祈りと活動を通じて世界を動かそうと考えておられる。

なぜならば、それが人間の創造の意味だから。

「神と天使が勝手にサタンと悪霊と戦っている。われわれはそれを見ている観客だ」ではない!

「地を従えよ」と言われたのは、われわれ人間である。

だから、われわれが参加しない戦いなど存在しない。

われわれが祈らなければ、サタンが優勢になり、世界政府が実現してしまう。

 

 

2017年1月27日



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