ニューエイジ思想は「時代による救い」を唱える偽メシア教である


マタイ12・32に関して、新改訳やキング・ジェームズ訳(KJV)では「世」や「世界」と訳されている箇所が、NIVなどウェストコットとホートの影響を受けたいわゆる「ニューエイジ訳」では「age(時代)」と訳されている。


また、人の子に逆らうことばを口にする者でも、赦されます。しかし、聖霊に逆らうことを言う者は、だれであっても、この"世"であろうと次に来る"世"であろうと、赦されません。(新改訳)

And whosoever speaketh a word against the Son of man, it shall be forgiven him: but whosoever speaketh against the Holy Ghost, it shall not be forgiven him, neither in this <world>, neither in the <world> to come.(KJV)

Anyone who speaks a word against the Son of Man will be forgiven, but anyone who speaks against the Holy Spirit will not be forgiven, either in this <age> or in the <age> to come.(NIV)

以下の箇所は、キング・ジェームズ訳では「world(世界)」、NIVなどでは「age(時代)」と訳されている:エペソ1:21、テトス2:12、ガラテヤ1:4、マルコ10:30、ルカ18:30、20:35、黙示録15:3など。ゲイル・リップリンガーの"New Age Versions"には、その他、ニューエイジ訳聖書で「世界」が「時代」と訳されている例が多数紹介されている。(283−289ページ)

ルシファー教徒(イルミナティ、シオニスト)は「時代」にこだわる。

神智学者H・P・ブラヴァツキー曰く:

イエスもバプテスマのヨハネも、時代の終わりを説いた。・・・無知なクリスチャンは、イエスが世の終わりについて述べたと堅く信じている。(Isis, Vol.II, p. 144)

その弟子であるアリス・ベイリー曰く:

マタイ28:20は「見よ、私はいつも、”時代の”終わりまで、あなたとともにいる。」と解釈すべきである。[KJVでは「of the world(世界の)」となっている。―tomi]

ニューエイジ思想が「時代」を強調するのは、歴史を明確に区別できる時代に分割する歴史観を持っているからである。

かつて人類は、偉大なる技術的発展と霊的な知恵に満ちていたが、霊的に堕落した。「アクエリアスの時代」になれば、この堕落から解放され、科学と霊性を統合した「ニューエイジ科学」が発達し、「代替医療」が開発され、人々は癒やし(ヒーリング)を体験する。(Wikipedia―New Age)

ニューエイジ思想において、歴史は救い主である。人類を救うのは、時代である。悔い改めと再生は不要である。つまり、これは偽メシア主義である。

ニューエイジ運動の中心人物アリス・ベイリーが設立した出版社の名は、「ルシファー・トラスト」。国連の出版物を管理しているのが、この会社であるから、国連がルシファー崇拝の組織であるとわかる。

ルシファー教徒は、翻訳聖書を通じて、クリスチャンを「悔い改めではなく、時代の到来こそが救いである」との教えに導いている。

ディスペンセーショナリズムも、一種の「時代の到来による救い」教である。

イエス・キリストによる救い、悔い改めと聖霊による再生、そして、キリストの御体に属するクリスチャンによる神の国建設の努力による世界の回復こそが、聖書が教える真の救いである。

ディスペンセーショナリズムは、キリストとクリスチャンによるこのような営為を無視し、救いは「再臨と千年王国の時代の到来」によって実現すると教える。

 

 

2017年10月12日



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