エドワード・ヘンドリーの「ローマ教皇=反キリスト説」について


1.

数々の名著を記す現代の預言者とも言えるエドワード・ヘンドリーは、ローマ・カトリックで教育を受けた人である。

内部事情をよく知る人物であるため、彼の主張には説得力がある。

私は、ヘンドリーの説も一理あると思っている。

というのは、サタンは類似したものを何度も出してくるからである。

「麦と毒麦が正体を現す」とのイエスの預言は、たしかに紀元70年以前に起きたことだが、これは、神の国の成長における「一つの型」であり、歴史上これまでも、そして、これからも何度も至る所において現れる現象だろう。

つまり、歴史的に一回限り起きた「紀元70年前の出来事」は、神と悪魔の戦いにおいて、何度も典型として登場すると言える。

さらに、私は、「サタンは千年後一時的に解放されなければならない」という黙示録20章の箇所が、紀元70年から千年後に起きたと考えている。

今の世界政府運動の活動は、ローマ・カトリックの十字軍の「エルサレム奪還運動」から始まっている。

エルサレム奪還運動とはすなわちシオニズム。

イルミナティ・フリーメイソンの起源であるテンプル騎士団は、十字軍を起源とする。

十字軍から悪魔は最終決戦に向けて活動を開始した。

しかし、イエスにおいてシオンはすでに回復している。

なぜならば、イエスは「律法と預言者」を成就するために来て、しかも、十字架上で「成就した」と宣言されたから。

イエスがご自身の復活体において建設された神殿以外の神殿を建てることは、イエスの御業の否定になる。

イルミナティやローマ・カトリックが目指す世界政府は、エルサレムから偽メシアが支配する体制。

これは、実質、イエスの世界政府(聖霊による世界政府である教会)のライバルである。

ビルダーバーグ会議を作ったのは、デイビッド・ロックフェラーとイエズス会のヨーゼフ・レッティンゲル、ローマ皇帝の末裔オランダ王室だが、黙示録13章の再現になっている。

http://www.millnm.net/cgi-bin/page.cgi?url=..%2Fqanda3%2F11pUWOD2ULn2s86263.htm

サタン側は、彼らに働きかけて最後の決戦に望んできたと考えるべきであろう。

2.

「聖書には直接の読者が読んで理解できないことは書いていない」という聖書解釈の原則を適用すると、「数えなさい」と命令された読者である7つの教会のクリスチャンが数えることのできない1500年〜2000年後の教皇が13章の反キリストである可能性はゼロである。

非プレテリズムは、宗教改革者たちの唯一の誤謬といってもよいと思う。

以下は、プレテリズムの解釈が妥当である証拠である。


17:10ー11において、ローマ帝国の「7人の王」は、ヨハネが黙示録を記した時(紀元64ー67年頃)に五人はすでに死んでおり、一人は今治めており、もう一人が後に登場するはずであるとされ、この七番目の王は「しばらくの間(つまり、短い間)とどまるはず」だと記されている。

カエサルと呼ばれたローマの7人の王を順番に挙げていくとこの聖書の記述とピタリと当てはまる。

1.ユリウス・カエサル(紀元前49ー44年)
2.アウグストゥス・カエサル(紀元前31ー紀元14年)
3.テベリウス・カエサル(紀元14ー37年)
4.ガイウス・カエサル(カリギュラ)(紀元37ー41年)
5.クラウディウス・カエサル(紀元41ー54年)
6.ネロ・カエサル(紀元54ー68年)

七番目の皇帝ガルバ・カエサルの在位期間は紀元68年6月から69年1月15日までのたった7カ月だった。

ヘンドリーは、プレテリズムではないため、この点で私と立場を異にする。

またマタイ24:5や24は、必ずしもいわゆる黙示録13章の反キリストを表現したものではなく、彼とともに惑わすはずの「偽預言者」を指していると考える。

実際に、ヨセフォスは、彼らが紀元1世紀のユダヤ戦争前に現れたと証言している。

 

 

2018年6月28日



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