暴力と混乱の一神教から平和と共存の多神教へと回帰を??
「暴力と混乱の一神教から平和と共存の多神教へと回帰を!」
一神教=暴力・混乱、多神教=平和と共存とか、歴史的に見てまったくの出鱈目ですね。
ローマ帝国は多神教だったが戦争に明け暮れていましたね。
日本で多神教の仏教が、キリシタン迫害をやりました。
ヒンズー教では、夫の葬儀の火葬の火の中に妻は飛びこむ義務がありました。
非常に粗雑な分類で、人々を誤謬に導く考えで賛同できません。
それから、ヒンズー教では、厳格なカースト制度があり、とても「平等」な社会ではない。
近年、インドで仏教が見直されたのは、階級的差別を受けているアチュートというアンタッチャブル階級の人々の支持があったからと言われていますね。
それから、大きな誤解があるのは、キリスト教は、三位一神教であり、神の人格は3つあり、イスラム教の一位一神教とは異なります。
神は3人おられるが、契約によって一人である。
構成員が多数いるが、法的に一人としてふるまう法人のようなものです。
つまり、キリスト教には、一神教と多神教の両方の要素があります。
今のアメリカの宗教はキリスト教というよりも、ユニテリアンです。
つまり、一位一神教。
なぜならば、一位一神教のユダヤ教を信じる人々が実質的に社会を支配しているからです。
イラク戦争は、ブッシュ大統領が所属教会の牧師の反対を押し切ってやったものであり、あれをキリスト教の仕業と見ることはまったくできません。
そもそも、聖書に「侵略戦争してもよい」などという教えはまったくない。
今のアメリカのキリスト教には、クリスチャンシオニズムというキリスト教の伝統的な教義とはまったく異質な教えが入っており、イスラエル国の侵略戦争に加担をしていますが、これに反対するクリスチャンもたくさんいます。
さらに、聖書に、白人だけを尊重し、有色人種を差別してよいなどという教えもまったくありません。
なにしろ、聖書時代のユダヤ人が有色人種だからです。
2015年12月8日
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