この隠れた門を見つけられる人は幸いである



狭い門から入りなさい。滅びに至る門は大きく、その道は広いからです。そして、そこから入って行く者が多いのです。

いのちに至る門は小さく、その道は狭く、それを見いだす者はまれです。

にせ預言者たちに気をつけなさい。彼らは羊のなりをしてやって来るが、うちは貪欲な狼です。(マタイ7・13-15)

人生には、2つの門がある。

一つは「いのちに至る門」であり、もう一つは「滅びに至る門」である。

特徴は、前者は「小さく」「道は狭く」「見いだす者はまれ」であり、後者は「大きく」「道は広く」「そこから入って行く者が多い」。

自分を救ってくれる本物の門の特徴は、「見いだす者はまれ」、つまり、目立たない。

「森の中の細い道が導く、草木でふさがれて誰もが見落としてしまう小さな門」である。

それに対して自分を滅ぼす門の特徴は、「大きく」て、入りやすい。多くの人がそこから入っていく。つまり、人気がある。

アスファルトが敷かれていて、障害物が何もない、色とりどりの風船で飾られ、「歓迎」の言葉が書いてある。

「にせ預言者」の特徴は、「人気者」である。

彼らにとって「いかに多くの人を集められるか」が重要である。

目的は金集め。

そのために、人々が入りやすい教えを用意する。

偽預言者養成所では、「説教では『罪』という言葉を使うな。『弱さ』と言い換えなさい」と教えられる。

「何も変える必要はありません。あなたのありのままの姿でいいのです、と教えなさい」と。

「人を集めるためなら『病気が治る』『金持ちになれる』『運が好転する』などなんでも使いなさい」。

「予定論などとんでもない!」。

偽預言者の外貌は柔和で、人を傷つけない、ふんわり優しい毛に包まれている「羊」である。

人生の最後の最後に「狼」の本性を表す。

「よくここまで騙されてきたな。ははは。」と笑う。

組織の幹部と親しい人から聞いたが、統一協会の文鮮明は、死ぬ前に「こんなはずじゃなかった!」と言ったという。

悪魔に従うグループのメンバーは全員が最後に裏切られる。

「世の終わりが近い」という言葉は、「大きな門」である。

多くの人がそこから入って滅びに導かれている。

この教えを作ったのは、イエズス会司祭インマヌエル・ラクンザ。

「再臨のキリストによる世界支配」を信じることによって、自分の、この地上における「神の国建設」の責任を回避することができるので、多くの人々がこの教えを採用してきた。

輪廻転生は、イエス・キリストによる救いを無効化するために教会に広まりつつある。

聖書によると、人は「もっぱら『自分の』行いに応じて」裁かれる。他人の行いは自分にとって関係ない。

「現在の自分の状態は、前世の他人の行為の結果だ」というこの教えは、責任関係をあいまいにし、キリストによる贖いを無視する。

このように人の歓心を買う教えにろくなものはない。

常に本物は、少数派であり、アウトサイダーである。

世の流れから離れたところにひっそりと存在するものである。

この隠れた門を見つけられる人は幸いである。

 

 

2016年6月30日



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